梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

結果とは

競技スポーツでよく言う「結果」って何でしょうか。結果を出すって、どうなればの話ですか?

例えば高校生で言うと、だいたい全国大会に出ていたりすると「結果が出ている」となったりするんですが、皆さんはどうお考えでしょうか。私はよく鍛錬の過程で「結果」という単語を口にします。私が言う「結果」の真意とは、個々の目標について本人の努力で得た成長のことです。

インターハイに出た、確かにすごいことです。その実力があるということですからね。でも、お金や人脈を使って人材をたくさん集めて、練習はてれてれ適当にやって、それでも県予選で勝って全国とかっていうチームもあります。戦力だけ集めて楽に勝つべくして勝つ。それを「結果が出た」と言ってふんぞり返っていて良いんでしょうか?

本来ならばそういうチームの結果や成功というものは、もっと先にあるはずです。簡単に出来てしまうことをやっているだけなのに、それでも社会的にはそこそこの評価になるような成績や順位だから、素晴らしいとなったり褒め称えられたりします。でも彼らは全然成長などしていないわけですね。大人が子供と相撲を取ってどうだ強いだろとえばっているのと同じなんです。

この問題は選手よりも、コーチの立場としてそれらをどう捉えていくかです。いかに成績が良くても、その背景を語らずして、絶対値だけで自分の功績だのステータスだの実力だの言っている人は、優れたコーチではありません。肩書きなど、本当のその人間の価値を推し量ることにはならないのです。

優秀なコーチとはそういう物差しで物事を見ない人です。また、子供にとって優しくも厳しくも良い親とは、「成長」にしっかりと目を向けてあげるものです。本当に自分の糧となる「結果」とは何か。優勝すること?100点満点取ること?日本代表選手になること?良い大学に入ったこと?高貴なお家柄?すべて高い位を「結果」というのですか?

鈍くさい下手くそな1回戦負けのへたれチームが、3回戦4回戦までコマを進める。これは結果ではないのか、素晴らしい功績ではないのか。勝てるべくして勝った優勝チームよりも、勝つはずのない一回戦に勝ったチーム。素晴らしい力をつけた証です。もっと自信を持って良いのではないでしょうか。堂々と胸を張りましょう。

間違いなく子供たちは成長している、心身ともに強くなっています。だから安っぽい名前や肩書きに惑わされずに、自分の信じた道を一所懸命進んでいってください。その心掛けと行動があることこそが一番の成長なのです。それを育ててくれるコーチと親であれば最高ですね。