梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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チームの魅力

勝てるチャンスはいっぱいあって、そこそこ強くて。才能のある選手もたくさんいる。でもいつもまあまあの順位でくすぶっている。そのくらい当たり前だろうなという位の戦績。うだつが上がらない、パッとしない、そういうチームに魅力はまったく感じない。

でも、全然下手だし弱いし、勝てる可能性は極めて薄いけれども、一縷の望みに懸けて頑張っているチームには、すごく惹かれてしまう。チームというか、そういうコーチや選手に魅力を感じているんだと思う。私自身、そっちに関わりたいし手助けをしたい、そう思う。

比べれば前者の方が順位も上だし、試合なんかも見ごたえがある。弱い・下手な方より強くて上手い方が誰だって見ていて面白いだろう。でも私には、強い弱いよりも、必死に芽を出そうとしている様子が、すごく魅力的に映る。

上手いとか強いとか、名門だとか。正直そんなことどうでもいい話。順位は高くたって伸びる力や活力がない不抜けたチームなら、そこからの成長はない。成長のないところにコーチはいらない。

強いか弱いかに価値があるんじゃなくて、そこから昇っていこうと必死に努力するその「懸命さ」に価値があると信じている。成長への意欲があるからこそ、練習でも試合でも「やりがい」が出てくる。そんなのが「魅力あるチーム」だ。

今は弱くても、1回戦が2回戦になり、3回戦まで行った、ベスト8になった!とか、そうやって成長していく人と、もともと強いし順位も上だけど、ずっと変わらない人と。同じような辺りでいつもぐずぐずしている変わり映えのない強いチームよりも、ちょっとずつ伸びていく弱いチームの方が、圧倒的に輝いて見えるじゃないか。