梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

伸びしろ

私は試合を見ていて、そのチームや選手が今後伸びるか伸びないかが大体わかります。こんなこと言うと偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、なんとなくその雰囲気というか様子というか、選手・チームが醸し出しているものがあるんです。でも私だけじゃなく「うん、このチームは伸びるだろうな」とか「あぁ..この選手はこのままなのかな」みたいなのって、きっと皆さんも感じたりしていると思います。

結論から言わせてもらうと、「今の現状をどう思っているのか」の感じが、試合を見ているとチームや選手からなんとなく伝わってきます。それが雰囲気・様子ということで彼らの外に表れる。つまり今の自分の状況に不満を持っているか、それとも満足しているか。そこに彼らの未来が集約されています。そう聞くとな〜んだと思うかもしれません。ありきたりな話だと。だけどちょっと深いところで考えてみたいと思います。

ただ単に「強くなるために頑張ります」とか「もっと上手くなりたい」という願望を持っていることが、今の現状に不満を持ち、向上心があることだと、本当に言えるでしょうか。どんなに強くて向かうところ敵なしのチームでも、今の自分に不満や不足を感じているチームはさらに強くなります。今が弱くて、これから良い練習をしたり環境を整えればいくらでも伸びしろのあるチームだとしても、今の現状に満足しているならば伸びません。

本当の満足不満足とはなんでしょうか。

自分では一所懸命に練習しているつもりでも、口でどれだけ頑張ると言っても、今の自分の行動や気持ちに納得してしまえば成長は止まります。日々の練習の仕方、自分の技術・体力、その競技への思い、トレーニングの取り組み方、そういうものをどのように感じていますか?意外と現状に馴染んでいませんか?今のままを平然と繰り返していないでしょうか。それが「今の現状に満足している」ということです。

強くなるチーム上手くなる人は、日々自分と闘っています。ダメな自分と向き合い、立ち向かっています。昨日よりも今日の自分、今日よりも明日の自分と、一歩ずつ、常に今の自分を倒して次の自分になっていくのです。たいして上手くもないのに、たいして強くもないのに、でもその枠内でお山の大将になっている人いないでしょうか。いつまでもずっと同じ順位なのに、なんだかけっこう気分良くやっちゃっている人、いないでしょうか。それは満足していると言えませんか?

自分では頑張っているつもりでも、強くなりたい!といくら唱えてみても、あなた自身が今の現状に流されたり落ち着いてしまっているならば、伸びしろはありません。そのようなチーム・選手を見るたびに、少しもったいない気持ちになります。もしかしたら挑戦者になるよりも、住み良い居場所を選んだかなという気がして。強者勝者はどうしてあんなにも成長するのか。学ぶのなら彼らの技量ではなく、ぜひそういうところを感じてもらいたい。

今の自分から変わりたいと思っている人ならば、絶対に成長していきます。伸びしろは見れば分かる。