梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

ゼロから1へ、この一歩は大きい

教えても教えてもいっこうに前へ進んでいかないときというのがある。反対に、教えれば教えるほど面白いように上達していくときも。でもたいていは前者がほとんどで、後者はごくわずかな時間とタイミングでしかない。そんな稀な瞬間を、昨日の練習に感じた。今ならどんどん吸収して伸びていくだろうな、そう感じる雰囲気があった。

いつも接している感じとこれまでの流れから、おそらくこんな状況であるだろうと予測を立てて指導に臨む。一日の物語のプランを描く。その“こんな雰囲気だろう”という予測が、午後の練習で見事にズレた。今まであれだけ荒れていたものが、すっきりと整っている。新チームに替わり、バスケットボールの競技力だけじゃなく、態度や行動も少し伸びていた。

子供たちが素直に向かっているとき、頑張ろうと積極的に行動しているときは伸びる。グンと伸びる。言っても言ってもやろうとしない、気楽なほうダラしないほうに逃げようとする、自分を変えようとせず悪い現状を維持し続ける、そんなときは何をどうしたって進まない。テコでも動かない。だから練習も生産的・有益ではない余計な事に労力を要する。その余計な労力が、一日の練習をしていく中で消えていくのを実感できた。

動き始めたかもしれない。動き始めたらこっちのものだ。加速は勝手についていく。あとの私の役割は道 (課題) を指し示すことだけだ。