梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

子供の何を見て、何を評価する

その人間の価値は、どの地位にいてどんな功績や賞があるかではない。あなたの取ったタイトルになんか興味はない。あなたが今どんな夢に向かってどんな人生を送っているのか、そこにあなたの魅力が詰まっている。

大人はレールなど敷かなくていい。良い結果や環境を与えようとする親が多いが、唯一大事なのはその場所で本人がどう生き抜いていくかだと思う。どんな経験を通して、どんな考えや気持ちを持つ人間に育つのか。それは生き方であって、出身校とか順位とかの受賞歴じゃない。

たとえ貧乏で高校にも行けなくて何の実績もなくったって、素晴らしくて立派な人はいる。きっとその人の親が地位や成績ではなく、生き方を見てくれたからだろう。

礼儀も教えない言葉遣いも教えない社会のルールも教えない。何かを一生懸命に頑張ることを教える事もなく........。ただその子の受賞歴だけに視線を注ぎ、お金持ちではないけど現代は普通に生活できる金はあるから、適当に贅沢品を買い与えてワガママにさせる。親が子供の執事みたくなっている。それで子供は「生きる」ことの何を学んでいるというのか。

学校や運動の成績だけ見ている親は、我が子がどんな人間性であるのかを知らない。だからいずれ人様の迷惑になるような事が起きたとき (犯罪をして捕まったりしたとき) 、どうして?そんなことをする子じゃないのに?と我が子を理解できなくなってしまうんだ。良い成績も取って、欲しいモノも与えて、幸せな生活のはずなのにどうして?と。

それはそもそも彼が得た薄っぺらい賞しか見ていなかっただけの話。我が子がどんなふうに毎日を歩んでいるのかを見てあげていない。壁に立ち向かい、苦しみに耐え、辛い坂を駆け上がり、そうやって子供は子供なりに必死に毎日を過ごしている。何かを与えられなくたって、賞を取るイイ思いができなくたって、現実を頑張って生きている。この生き様こそが彼そのものじゃないのか。

順位や肩書きではなく、あなたの生き方を見ている人間の目は正しい。そういう人はあなたの真実を見てくれる人だ。そんな大人や友達は必ずいる。だからこれからも、成功失敗にとらわれず、目の前のみちを真っ直ぐ歩いていこう。