梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

放課後に校内をフラフラしているやつらとは雰囲気がまったく別次元でした

 新入生だけを預かって、校内の廊下でトレーニングをしました。

 半分くらいしか来ていなくて少なかったのですが、彼らの今後にとって意義の深いアクションを起こせたんじゃないかな。

 コロナという中国の大罪は、僕らの生活を滅茶苦茶にしました。

 それは教育の面にも大きくて、なにも行動しない活動しない、そういう楽で腑抜けた学校生活を続けてきた生徒たち。

 二年という歳月はあまりにも痛手です。

 でもそんなものを言い訳になどしていられません。

 コロナだろうがなんだろうが、真剣に部活動に取り組んで強いチームをつくる、良い成績を取る、その目標のためにグッと入り込んで頑張るんです。

 

 僕も演出して流れをつくり、1時間2時間と時間が経つにつれて選手らの雰囲気が変わっていきました。

 トレーニングの入りのときと、終わり間際の彼らはまるで別人でした。

 廊下を通る生徒たちが、なぜかバスケ部に目を向けます。みんなチラチラと気にしながら通っていきます。

 たぶん伝わっているんですねその生徒さんたちにも、バスケ部の熱心な様子が。

 帰宅部の子らは放課後に教室へ居残り、リラックスして過ごしています。

 ややゆる〜くダラ〜とした雰囲気で、廊下をウロウロ歩いています。

 その空気感で外の様子を見れば、真逆の空気を醸し出しているバスケ部は異質なものに映りますから、当然視線を集めます。

 トイレの前の一角が異様な熱さだぞ!?

 

 みんな自販機にジュースを買いに来るんですけど、バスケ部の様子が意識に入らない生徒は一人もいなくて、離れていっても見えなくなるまでずっと振り返って見ていました。

 なにか声を発しているわけではなく、僕がハッパを掛けているのでもなく、ただ真剣モードで力を込めて頑張っている様子があるだけでばっちり伝わるんですね。

 リラックスした帰宅部からしてみれば、その空気のほうが物珍しく浮いて見えたかもしれません。

 僕のほうに「なんだあいつ?」的な目線だったのかも。

 ただジッと静かに見守っていただけですけどね。

 

 ハッキリ言って放課後にウロついている奴らとは、オーラが別次元です。

 一緒のはずがありません。

 それが当たり前で、帰宅部連中の空気で部活をするなど絶対にあってはならない。

 帰宅部が悪いと言っているんじゃなくて、物事を熟すためには意識をグッとそこへ入り込ませて真剣になるんであって、我々バスケ部は少なからずそういうチームでいようということです。

 

 同じ運動部でも、帰宅部モードと変わらない子らもいます。

 でもそれじゃあ技量は大きく伸びていかない。

 そこそこじゃなくて、圧倒的に上達するぞっていうのが梅トレ(生徒の愛称)ですから、異質で浮いた空気感が帰宅部連中に伝わったことは、新入生たちの成長だと思います。

 たったの3時間のうちにね。

 やっぱり、みんな才能のかたまりです。