梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

チャレンジするためには自分を知る必要があります

 自分の身を置く環境というものは、ことごとく人生を決めます。

 僕らは人間関係に強く左右されながら生きていますが、それだからこそはじめに生きる場所をきちんと選択することがものすごく重要で、人生を大きく決める機会なのだと思います。

 せっかくの自分という個性、素材、才能を輝かせたいと、誰だって願うはずです。

 もちろんなかには、何もせず細々と暮らしていきたいと思う人もいるでしょう。

 それは大いに尊重した上で、やはり「成し遂げたい」「活躍したい」と人生に期待する感覚は万人共通だと思います。

 

 もし自分がその素質を少なからず実らせたいと考えるなら、それは成長していける土台を確実につくることです。

 自分よりも進み方がのんびりで、登り方もゆるやかで、その意欲もぼちぼちな仲間に囲まれていたら素質は眠ってしまいます。

 仲間はそうであっても自分だけは己の考えで我が道を行けばよい、と前向きに捉えたとして、その環境に浸かった状態で伸びるのは難しいと思います。

 好敵手がいないからです。

 人は影響を受けて育ち、また参考にする性質と真似る性質を持っています。

 元々学ぶとはそういう意味ですから、教育システムが確立された現代の日本社会でも、知らずに周囲の影響を受けて似た行動を取るようになります。

 とくに日本人は大きな流れにのる性格をもっているようですので、全体で平均した雰囲気、習性が出来上がります。

 その行動形態に吞まれずに我が道を行くとするならば、それは共に行動しないことを意味しますから、仲間からは外れて自ずと一人になります。

 他人の住む外の世界に触れる以上は、一人でいる人間はいません。

 つまり一つのコミュニティで生きるからには必ず染まっていくことになり、仲間を持たず人と付き合わず、一人我が道を行く者など実際は皆無だということです。

 

 孤独に生きている人でも、TVや新聞、現代ならスマホから自分の生活する地域とか日本の動向を知り得ます。

 外を歩けば会話はしなくても、皆と同じ公共のインフラやサービスを使うのですから、その影響を必ず誰でも受けています。

 すなわちどんな生活をしていても人間社会の中にいる感覚は必ずあって、そこから一定の行動基準を得て生活しているのです。

 無自覚に本当は自然と周囲に染まっているという現実があります。

 

 だからこそ、生きる環境は最初に選びましょう。

 つまりチャレンジしてほしい、と言いたいのです。

 無謀は首を絞めますが、大抵が弱腰で辛い日々を想像してしまって、可もなく不可もなく程よい環境に収まってしまいます。

 でも自分の素質を磨けて輝かせることのできる場所は、そのひとつふたつ上のレベルのところにあります。

 積極的に挑むことのできるタフな環境は、自分以上の人間がいる場所にしかありません。

 

 そのためにも、自分の特徴をよく理解して素質、素材、才能・・・言葉はなんでもいいですけれども、得意不得意まで含めたあなた自身をよく知るところからはじめてください。

 いま、あらためて自分と向き合いましょう。