梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

ビッグマンはビッグマンのなかでみなぎる

 環境って人を大きく変えるんだな、それを目の当たりにした昨年末のWINTERCUPでした。

 僕らにとって身を置く環境がどれくらい影響するか、自分を伸ばすも落とすも環境づくりに掛かっていることをより実感したのが、全国高等学校バスケットボール選手権大会でのビッグマンの活躍でした。

 

 やっぱり自分の輝ける場所は、同じ規模つまり相当のところなのです。

 競技能力の高い者が、それより劣る環境では同調して伸びないと言われますが、それは体力面もありつつ精神面でも大きく落ち込むからです。

 張り合いがないんですね。

 自分を脅かすような存在がいて、タフな競争が必須であり、ヒリヒリと熱くたぎる空気感のなかで負けるものかと奮闘する楽しさは、物事の醍醐味です。

 肉体的にも精神的にも充実します。

 自然と燃えてくるんです。

 

 僕らには自分にふさわしい場所があって、そこに身を投じることで芽が息吹き、花が開きます。

 楽を望んだり優遇されることに気を良くしてしまうと、成長のないどころか自分を堕落させて未来を塞ぐことになります。

 同じ体格の好敵手がいてこそ、本能は動き出す。

 小さい相手ではそれが動かず、持て余すのだと理解しました。

 たとえ走る跳ぶ投げるといった技術的な能力面で苦戦したとしても、体格が違うとどうやら本能は目覚めないようです。

 

 練習量や方法論の問題ではなく、学力の弊害でもなく、家庭問題でもなく、環境が自分のいるべき場所であるか否かでパフォーマンスが変わり、結果が変わる。

 つまりは人生すら変わるかもしれません。

 運命の分かれ道になりますから、真剣に己が燃えられる環境に飛び込みましょう。

 自分の頭脳と体格、すべての能力を全力で燃やすことのできる好敵手のいる場所が、あなたにとって正しい居場所です。

 

 ビッグマンは同じビッグマンと勝負してこそ、本気を出す。

 そこから人生の選択がいかに重要かを、僕は45歳にして学びました。