梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

教えることよりも大事な手本模範をつくるのは紛れもなく自己教育です

 我が子の二人目が生後五ヶ月になり、ダスキンから借りていたベビーベッドを昨日、返却しました。

 コンパクトサイズではあっても部屋を圧迫していたので、心地よい広さを感じます。

 やっぱり空間って大事なんだなと、つくづく実感しました。

 バスケットボールでの必須感覚ですよね。笑

 

 二人目で驚かされるのは、一人目より圧倒的に早い脳の成長です。

 まだ話せませんし、寝返りが精一杯ですが、目つきや表情、手足の動きといった微細な反応からそれがありありとわかります。

 目の前に兄弟というお手本がいる妹と、親しか見ていない兄では、乳児期の脳発達はまた違うのだと思います。

 不思議ですけど、一人目は布団に置いたり抱っこをやめたりすると大声で泣きましたが、二人目は兄のちょっかいや大声で歌っているのが少し鬱陶しいのか、ベビーベッドに置くとスヤスヤと寝ることがあります。

 それだけ置かれた環境が違い、それを生後まもなくでもしっかりと認識しているということでしょう。

 だから二人目以降は上にお手本があるなかで育つという環境に於いて、脳の発達はより鮮明で早くなります。

 

 スポーツでも先輩のお手本、大人(コーチ)のお手本がいかに大事か、影響しているかを考えさせられます。

 子どもに礼節をきちんとさせたければ、まず大人が日頃からその手本を示すことが必要だし、部活やスポーツ教室の先輩はその技量や練習の取り組み方について、ある意味で責任があります。

 上の世代が不甲斐ないとかなにかだらしないものがあったら、それは下へ下へと確実に伝播するということです。

 全体で良い方向へ進むためには、ものすごく立派ではなくとも、先輩の存在はチームの誰よりもたくましくあってほしいのです。

 

 僕はトレーニングコーチの端くれですが、練習を預かる際には一番年上の学年を大事にすると同時に、その子らにチーム全体の基準を求めています。

 難しく言いましたが、ようするに模範であると自覚することです。

 良くも悪くも一番上の者がそのチームの色を塗るので、確実に良いお手本をいくつか持っていること、率先して動いて背中で教えることを促します。

 練習の準備から片付け、段取り、そういった日々のことこそ大事にして、後輩に「おいやれ」ではなく自分がする、身なりや礼節もコーチや上級生がまず整えることで下に伝わっていきます。

 これを育て間違うとめちゃくちゃなチームになってしまいますから、予め見えていることを絶対に放置しません。

 本当に上の者次第で、右にも左にも振れます。

 出来もカラーも雰囲気も特徴もみな、一番上が握っています。

 

 これはコーチングとも話が繋がっていて、教えすぎないことを象徴しています。

 はじめに身内の話をしたのはこれを言いたかったからで、妹はわずか五ヶ月にして兄の行動をよく観察しています。

 家の中ではしゃぎ回る兄の行方を、ようやく安定してきたばかりの首を動かしてずっと見ています。

 右に走れば右を向き、左に行けば妹の顔も一緒に動きます。

 これはどうしてか父よりも母、母よりも兄が優先されます。

 間違いなく年の近い人間は良き手本となるので、もちろん大人が教え導くことは必要ですが、教えることよりも手本が優先されるのだと思えば、大事なのは指導以上に先を行く者の背中ではないでしょうか。

 

 これからも自分自身の日々を努めて、それが伝わっていくことを真っ先に置き、次に先輩後輩の関係を活かして一番上をしっかり教えることに力を注いでいこうと思います。