梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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科学はひとつの材料であり可能性であって、結果を先に教えてくれるものではないんです。そこを見誤っている人がたくさんいます

 僕が食事の取り方を考え、体に変化が起こり始めたひとつの要因に「朝ご飯をやめた」ということがありました。

 あるときから食というものを根っこからガラリとひっくり返して、これまでとまったく違う食べ方を心掛けていまの変化があります。

 三十代のころは今より10㎏以上も体重が重かったんです。

 疲れやすいとか、体調を突如大きく崩すといった慢性的な症状もありました。

 それがいまや真逆の体調になったのですが、その要因のひとつとしてあきらかに朝食をやめたことがあると断言できます。

 正確には、毎朝一杯の塩水と梅干しを食することに変えました。

 それはもう10年くらい続けています(詳しい期間は覚えていません)。

 

 巷では朝食を食べることは良いのか悪いのかという議論があったりします。

 それは非常に安易であり、不毛な議論です。

 体の状態によって、好転するか悪化するかは変わるからです。生活環境でも変わります。

 あなたの場合は食べない方が良い、あなたの場合は食べた方が良いとなり得るのって、誰にでも想像できますよね。

 それをサイエンスが証明しているから必ずこうだ、と決め切ってしまうことを僕らはいつもしてしまうわけです。

 

 僕は決めつけていた一日三食を捨てました。

 夜は炭水化物を摂らない、なんてのもやめました。

 もっと若い頃、30歳前後まではそういった栄養学の定説のままに動いていましたが、それらを一旦白紙にしてゼロから知識を入れ実践してから急に体が変わり始めました。

 当時の僕の体力低下や体型の問題は、減塩だとか栄養バランスなんて話と一切無関係だったようです。

 ドンピシャに当てはまることもあるだろうし、そうはならないこともあるでしょう。

 常識と真逆をやって良くなったケースだってあるはずです。

 

 だから軽率に、データが示しているからといって盲目的に右だの左だのと決め切ってしまうことは道を誤る可能性をつくります。

 サイエンスは答えをひとつに絞るためにあるのではなく、それを材料にうまく働きかけて自分で結果を出すことが重要です。

 食事についても一様では前へ進めませんから、自分であれこれと模索しなくてはいけません。

 なにごとも行動に起こし、試してみることが大切です。

 答えはつねに自分で見つけるものです。