誰が言ったか、バカと天才は紙一重なんだと聞いたことがあります。
もし両者が天と地の差があり離れた両端にいるのではなく、紙一枚隔てた隣り合わせなのだとしたら、それは入れ替わることもあるってことです。
言い方をかえれば、じつはほとんど同じなのに真逆なものとして位置づけられているということです。
本当は似たる者同士のバカと天才を分けているものって何でしょうか。
それは「情報」です。
情報の多い人と少ない人の違い、情報の精確さの違い、情報の質が高い人と低い人の違い、情報をつねに更新している人としていない人の違い、ただこの差です。
▽僕たちは世の中の情報をなにから得ているのでしょうか。
より良い人生をつくるには、よく勉強して賢くならなくてはいけません。
賢くなるためには、良い情報を得る必要があります。
有事に正しい判断、思い切りのある決断をできなくては道を誤ります。
その材料になるのが情報ですから、質の良い情報、精確な情報というものをつねに持っていることが大事です。
材料によって、あなたの考え方は右にも左にも振れます。無関心を生むことだってあるでしょう。
ひとつのものを見たときに、人はそのときの捉え方で様々な感覚を持ちます。
良い悪いで意見が分かれるのはその典型例です。
正しい判断と建設的な意見が出せるならば良いですが、もし情報に乏しい、もしくはデタラメな認識のせいで的外れな思考になってしまったら、自分の人生が壊れてしまうかもしれません。
▽少なからず言えることは、テレビは良い情報を持っていないということです。
どのチャンネルどの番組ってことではなく、地上波も衛星放送も関係なく、民放もNHKも一切違いはありません。
テレビから流れる情報はその多くが作り物や嘘なので、僕らの人生に活きるものは皆無です。
断言して観る価値はありません。
お笑いやバラエティが悪くて、報道が良いってことを言っているのではありません。
報道は国民の生活に直結する分野を扱っていながら嘘の情報を平気で流している分、その罪は重いでしょう。
いまのテレビは、偏った印象を与えたり、国民感情を操作しようとしたり、嘘の情報を出すといった粗悪なコンテンツがほとんどです。
危険ですらあります。
朝はほとんどのチャンネルで報道を装った実質バラエティ番組が流れ、昼はタレントが好き放題に世の出来事を評論するワイドショー、夜は企業の広告番組です。
音楽、映画、スポーツなどありのままを放送するもの以外、本当に面白くてじっくり見入るような番組は、本当にごく一部だけになってしまいました。
▽これはテレビだけの話じゃなくて、ラジオも新聞もスマホのコンテンツも同じことです。
人の気を惹いて思わず眺めてしまうっていう行動を制作する側は誘っていて、僕らはまんまとそれに取り込まれ、たくさんの貴重な時間を浪費しています。
時間は財産です。使った時間分の有意義な学びがあれば良いですが、おそらくその価値を実感できる人はいないでしょう。
良い情報、正しい情報に触れるためには、テレビを観ないことです。
なんとなく家に帰るとボタンをぽちっと押してしまうクセを止めることです。
▽若い人はテレビじゃなくてスマホだから、そのぶんマシだと思っている人もいるでしょう。
でも眺め続けるという点では時間を失っていることに変わりはないし、SNSにはニューストピックが広告的に流れています。
不確かな短いフレーズと画像による本当にどうでもよい話題が延々と表示されます。電車の中刷り広告と同じ効果を狙っています。
タレントの誰がなにを語ったとか、人間関係の個人的な騒動を知らされたところで、僕らに一体なんの価値があるでしょうか。
でも流れているものに誘われて、ピコピコ押して見てしまうわけです。
それに大切な人生の時間を取られている人は紙一重でどちらに入るか、お分かりだと思います。
▽あなたの人生にとって価値の高い情報を手にするためには、少なくともテレビを観ないことが賢明です。
同様にインターネットやスマホなどのアプリにも、時間を奪おうとする仕掛けがたくさんありますからご自身でよく判断をしてください。
それらは利益のために僕らの足を止めさせることが狙いであり、実のある情報を提供してはいません。
情報にならない情報が世に蔓延しています。すべて広告のためです。
それらに流されず、本当に価値ある勉強をしてくださいね。
目的を明確にして行動することが、良い情報とそのコンテンツに巡り会える手堅い方法です。