梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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良い思いをしたいと淡く期待する時点で自分の足は止まっています。止めないためには他に期待しないこと。

 僕が自分で負けないように気をつけている悪い欲は三つあります。

 前のエントリーで書いた楽をしようと思うことも、得をしようと思うことも、自分の卑しさです。

 これらは油断すると勝手に膨らんでいきますので、制御するのが難しい「欲」だと言って良いと思います。

 

 最後のひとつは、良い思いをしたいと期待する淡い欲望です。

 自分が努力した以上の結果にはならないのに、それ以上のものが欲しいと望んでしまう心というのがどこかに潜んでいます。

 良い思いをしたいのならそれに叶う自分の尽力が必要であり、実際に力を尽くした人はおそらく「良い思いをしたい」などという気持ちを抱かないでしょう。

 行動しない人ほどそれを欲するんです。

 悪い欲が強くなるのはなにもしないからであり、これが良くない理由はどんどん身勝手さが過剰になってしまうからです。

 くれくれマンっていますよね。

 それになる可能性が良い思いを欲する心から生まれて、ニョキニョキと伸びていくわけです。

 外から幸せをもらおうっていう時点で、その人は自分から動くつもりがありません。

 人間はだらしない面を持っていますから、一度止まるとそこからエンジンは掛かりません。

 よほど痛い目をみないかぎり、寝転がったまま幸運だけを待つことになってしまいます。

 

 期待は本来、自分の可能性に寄せるものですね。

 頑張る意欲を燃やす上で、期待は重要です。

 良い思いをしたいという欲のあるくれくれマンは、はじめから結果に期待します。

 良い立場とか良い扱いを先に要求して、そのあとで地道にステップアップする努力をできる人なんていますか?

 まず無理ですよね。

 先に結果をもらったらダメなんです。

 プロスポーツ選手で莫大な年俸をもらって、待遇も最高に施されて、とたんに活躍から一転してダメになる人っていますよね。

 もらうものが努力を上回ると、最高峰の人でもそうなるんですから、誰の身にも起こりうることです。

 

 僕は心が弱いので、そんな自分の悪い面とつねにたたかっています。

 自分の力で尽くした分だけ相応の結果が出るという現実を忘れず、結果はどうであろうと一喜一憂しないで頑張り続ける平たい精神をつくりたいと思っています。