梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

必要なことは言う、提案する、行動することで、自分の人生も良くなっていきます

 自分のことを話すのは本来得意ではないし好きでもありませんが、これからの日本の歩み方、人の生き方を真剣になんとかしていこうと考えるならば、私心の小さな好き嫌いなど言っていられません。

 あらゆることを題材や事例として、たとえ一つのサンプルに過ぎなくとも具体的な内容をみんなに提供して一緒に考えていくことを、ささやかな努めと考えています。

 日本はなぜか、クレーマーと言われる人はやたらと抗議の電話や告発のようなリークをして、健全に生きる人はなにがあっても声をあげません。

 本当は真逆です。

 日頃からその環境に尽力している人たちが当事者として積極的に意見を出し、要求もして改善を図るのが真っ直ぐなあり方です。

 

 でも僕たちは身の回りの現在のかたちにおいて、まず先行するのは黙認です。

 そして違う方法があると気づいても、ただ黙って受け入れ従います。

 どうですか?

 あなたの生活上に存在するルールや慣習的な事柄について、もしくはたったいま起きている情況を「変えよう」「変えてほしい」と考えることってさほどありませんよね。

 そういうものだとして、素直に受け入れているわけです。

 でも実際は、仕事でも学校でも家庭でも、不満と不足を感じて文句のひとつふたつ、いやたくさんの愚痴を気の合う仲間と言い合っていませんか。

 だったらそれは、声をあげるつまり意見を出して変える行動を取るべきです。

 実際に変わるかどうか、それは気に掛けても価値はありません。

 もちろん簡単にはいきませんよ。

 それはあなたが行動しない理由になりません。まずは動いていないのですから。

 

 世間でクレーマーと揶揄される人たちの話を、メディアでよく見聞きしますよね。

 あなた自身も面倒事を経験されているかもしれません。

 あれだけ色んな手で自分の不満を世間に広めようとして、関係各所に訴えを起こします。

 見事に世間は動きますよね。

 それをどうして真っ当に生きている人間がしないのか。

 してはいけない人が積極的で、すべき人が梃子でも動かない、これが日本社会の歪んだうねりを生んでいます。

 コロナの自粛も同じ事です。

 これまでちゃんと心掛けてきた人が、これ以上行動を制限しても変わりません。

 ごく一部の自制のないデタラメな人が、自粛しなくちゃいけないのです。

 話が逆さまなんです。

 

 身内の話で大変恐縮ですけども、僕の配偶者は医療機関で働いています。

 あるとき年休(年次有給休暇)の話題になりました。

 お母ちゃんがお父ちゃんに不満を吐露します。

 僕は性格上、ただの世間話で収められないので、真面目な返答をしました。

 この話は陰で僕にするのではなくて、職員の話を聞いてくれる部署に正式に申し入れるべきだと。

 もちろんその意見は、個人の利益だとクレーマーになっちゃいますから、正しくフェアなかたちであることが絶対条件です。

 

 日本人の性格として、いまあるものに従う(従うしかない)、決まっているものは変わらない、というものが深く根付いています。

 だからどうしても行動が起こりません。

 頭と心の中では否定的なものが本当はあっても、自分で岩盤をこじ開けようと動くことはしないから、陰で愚痴を言ってストレスを発散しようとします。

 でもそれで発散などできませんよね。思い出して益々怒りが膨らんでいくはずです。

 そうして爆発したものが、文句や誹謗中傷です。

 そもそも日頃からなにもせず受け入れていたわけですから、限界になって突然攻撃に転じても元は自分の怠慢です。

 これは以前にも話したことがあります。

 陰口や文句や中傷の増える原理は、自分で変えようとか創ろうとしない日本人的な生き方に根っこがあります。

 

 きっと大体が陰で不満を言いつつも、「まあいいや」「諦めた」「もう知らない」と投げ捨てていませんか?

 この言葉は結局、自ら受け入れている言葉ではないでしょうか。

 やっぱり現状をそのままにしているのは、自分だということです。

 外に悪者をつくってもダメで、本当に必要なのは自分で行動する姿勢です。

 こうしたほうが良い、ここは改善が必須、別の方法を試そう、できる限りのことは尽くそう、こういった姿勢で毎日を新しいものにしていこうとする人もいます。

 そこには波風が立ちますし、壁が立ち塞がっているし、エラーだってつねに起こります。

 進もうとすることは大変な労力であり、痛みも伴います。

 ずっと動いているから、かえって不安定でもあります。

 それでもこうするべきだと思えば声をあげたほうが良いし、その行動を取ることが国づくりです。

 身近な生活で考えれば、会社づくり学校づくり町内づくり家庭づくり、もっと言えば自分にまつわる人間関係づくり、自分の生き方づくりです。

 

 ここから僕たちの新しい価値観を、若い人から高齢者までみんなが各々自己教育していきませんか。

 ぜひ今日もご自身の頭で考えてみてください。