梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

得をしようと欲することは人生を縮こまらせ、生き方を窮屈にします

 なにごとも得をしようと思ったらダメです。

 物事にはつねにイーブン、見合った分量しか手に入りません。

 自分が5の力でやったら5を得られ、相手に10を与えるならば10が戻ってくる。

 そう心得て、生活のなにごとにおいても本来以上を欲しないことが賢明です。

 得をしようと考えることが当たり前になると、人は醜くなります。

 その人の心も、言動も、相手への思いも、すべてがみっともなくなるのです。

 分かりやすいのが買い物です。

 あとは学校の勉強、進学、職場の昇進であるとか。

 それからスポーツについても勝ち負けを競っていますから、望む勝利とそこへの投資を考えるならば、得をしようとしているか見合っているかで分かれます。

 

 世の中にマジックはありません。

 いわゆるおいしい話など存在しなくて、なんとか頑張った分それなりの成果を上げられるというだけです。

 なんだそれじゃあ人生なんてずっとつまらないことばかりじゃないか、と嘆く人もいるかもしれません。

 もしそう考えるなら、あなたはすでに得することを強く欲しています。

 尽くした以上にたくさん見返りを望むことを、欲張りと言います。

 いや見返りを期待すること自体がすでにそうかもしれません。

 得をしようと思う心と欲張りな心は、大体がセットになっています。

 自分にだけは甘くしてほしい、他人よりも良い条件がほしい、特別扱いにしてもらいたい、どうにかして見返りを増やしたい、これは人の「はしたなさ」です。

 でも誰の心にも潜む暗黒面です。

 スターウォーズの話してるんじゃないですよ。

 どうしてこれを期待しちゃいけないかと言うと、これをすると欲するだけじゃなくて、自分が努力しなくなるからです。

 自力を失うからなんですね。

 おいしい思いを目論んでいる人が、汗を掻きますか?

 自分で手足使って土を掘るでしょうか。

 絶対にしませんよね。

 最初は程々であっても、暗黒面が広がってくればそのうち歯止めが利かなくなって、ぐうたらベイダーと化すんです。(やっぱりSW?)

 そして最後、もはや自分ではなにも労せず、ただ気持ちの良い思いだけを要求する超利己主義な思考で脳が満たされます。 

 僕らは普段、割引だとか先行だとか、優待、接待、特典、グレードアップ等々、そんなものを当たり前に望みまた期待していませんか?

 期待どころか要求していたりしますね。

 そうしてもらうことが当然と自分の頭で位置づけているので、まさか得できないとなったら文句が出たりします。

 今日はラッキーだったと感じられるなら幸いですが、得できなかった→不満だと考えるようになったら、もはやそれは得々モンスターです。

 いよいよSWですらなくなってきました。

 

 そのような欲深くなった心で、他人と良い関係を築けるでしょうか。

 あなたの友達、チームメイト、仕事仲間、商談相手、家族、恋人、この世は人間関係なくして生きてはいけません。

 日頃からの得々グセが、思わぬところで人生を誤りそれこそつまらなくしてしまうことになりかねません。

 人生は潔く、自分が努めることに気を集中し、楽や得はあきらめて謙虚な心で精進することが賢明です。

 そうすれば本物を見極める目も、同時に養われます。

 

 周囲にケチな人はいますか?

 質素や堅実な人ではなくて唯々ケチな人です。

 欲張りや得したがる傾向の人は、その行動が自然と振る舞いに出ます。

 距離を置きましょう。

 下手に付き合うと、あなたも暗黒面に包まれてしまいます。

 本物を見る力がつかず、得を狙って反対に大きく損をしてしまうかもしれません。

 得しようとする人は、じつはもっと大きく損しているんです。気がついていないんです。

 

 人生は自分で歩く、自分で道をつくり開拓する。

 全身筋肉痛になって自分を鍛えることに意を固めれば、それに応じた人生がきっと築けます。

 そう信じて日々学びましょう。