梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

ただ禁止だけをうたうから、陰で要請を反古にする行為がはじまるんです

 コロナいや武漢から発生したウィルスによる疫病によって、また僕らの生活が萎縮してしまうことになります。

 これはまさか、自分自身の仕事が飛んでしまうから言っているのではありません。

 当然、せっかく回復してきた学校活動、部活動、スポーツ活動が、一年も経つのにまた止められることは、関係者にとって大変に辛い現実です。

 僕らの生活だって、また苦しくなります。

 僕は普段あまりTVや新聞を見ませんが、なんとなく印象として入ってきている世間の声は、GOTOへの対応が遅れたからだとか、昨年夏の緊急事態宣言明けからの対策が悪かったといった意見が多いように見えます。

 僕個人は、一所懸命努力している人たちもいるし、個人的な思惑が働いている部分もあるだろうと思っていますので、一概に善だ悪だと考えることはありません。

 

 ただ、ふたつのことが気になります。

 まず、これは昨年から変わらないのですが、なぜか飲食と部活動ばかりが抑制されるという点です。

 発生源として、とくに夜の飲食の割合が高いというデータを元にしているのは理解します。

 問題は、営業して良いとするか、または禁止するか(正確には要請)というなんとも雑な方法しか国が取らないということです。

 感染者が増えたら営業を止めろと言い、減ってきたらやって良いと言う、ただそれだけです。

 細かくは他にもあるのかもしれませんが、国民の実生活の中に聞こえている話は、そこだけですよね。

 

 学校の部活動も同じです。

 とにかく停止か、やって良しか、ただそれだけです。

 遮断することが一番の効果的な方法であることはたしかですが、それしか策を持たないのは危険です。

 あまりにも雑すぎます。

 本当は、個々人に至るまで感染対策を講じて、日頃から充分に配慮しまた気をつけながら生産活動を行うことが、大事なのではないでしょうか。

 そこを強調せずに、ただ「動くな」と言うばかりで禁止することしかしないから、隠れて要請に反する行為を行う人が出てくるのです。

 東京都のある都立高校の剣道部が、学校にも内緒で沖縄へ遠征をしました。

 そこでまんまと集団クラスターとなり、新年も継続する流れだった部活動が東京都全域において活動禁止となってしまいました。当然大会も中止です。

 あまり話題になってはいませんが、まったく同じケースが他県でも起きています。

 

 その本人を責めるのは簡単です。

 間違いなく処分も下されると思います。

 僕が言いたいことは、世界有数の民主国家であるこの日本で、乱暴に人々の生産活動を止めてしまうような行為は、まちがいなくこれらのような悲劇を生むだろうと言うことです。

 簡単に「するな」と何度も繰り返すから、陰ではみ出した行為をする人間が増えるのです。

 家でジッとしていろ、とにかくなにもするな、これではあまりにも国民の自由を奪っています。

 厳しい予防対策の徹底の下で生活をするよう働きかけたほうが、そちらのほうに力を注いだほうが、僕らの心はへそを曲げず協力的、積極的に努めるだろうと思います。

 

 「活動を継続して良いが細心の注意を払って厳しく対策をすること、それを収束するまで一切の油断なく長く継続すること」

 

 そのようにすべきです。

 それを現場の上の立場の人に、しっかり管理させれば良いのです。

 自粛要請が解除されれば、次第に対策はデタラメになっていきます。

 どんなことでも喉もと過ぎればですので、時間と共に警戒心や恐怖は薄れていきます。

 そこに輪を掛けて各種GOTOも始まったわけですから、押さえ込まれていた分の反動が来ないはずがありません。

 僕自身は明確に、これら政府や自治体からの「○○をするな」には大反対です。

 これに頼るしか方法を持たないのであれば、延々と繰り返されることになります。

 まさかもうすぐワクチンができるからなどと言って、思考を止めるなんてことは許されません。

 政府は、6月までに国民へワクチンの無償投与を開始することを思案しています。

 そこからは局面が大きく変わるのでしょうけれど、だからといってまだあと半年もあるのです。

 それを棒に振ることは、到底受け入れられません。

 

 皆さん、あなたの大切な大切な日常を奪われたくなければ、個人で行える対策をしましょう。

 可能な限り厳しく、厳重に管理した上で良心的に活動を続けてください。

 動かなければ対策もさほど必要がない、動いてしまっても大丈夫だと軽んじて対策を怠る、結局いずれも甘いんです。

 対策をしている人ほど籠もります。動き回る人ほど対策が粗雑です。

 これは真逆でしょう。

 政府もやっていることが逆さまなんです。

 動くな!ではなくて、もっと対策しろ!をリードしていってもらいたいと思います。

 

 これらは政府への提案として、内閣府はじめ厚労省、文科省等へ出してあります。

 県知事にも意見を送りました。

 皆さんもどうぞ声を届けてください。一緒に考えていきましょう。