梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

大枚叩いてでも獲得したい仕事のできる人材とは、アクション・レベルの高い人です

 これから世界に羽ばたいていく若い学生の皆さんに、ぜひ聞いてもらいたいことがあります。

 すでに就職して社会に出て数年を経過した二十代の人も、どうぞ聞いてください。

 自分の仕事ぶりが、会社や顧客の力となり、世の中の発展の支えとなるために必要なことはなにか。

 本当に現実的なものとして世に寄与するのは、アクションの力です。

 いまからつくろう育てようとしているもの(仕事)を、計画し、実行し、改善し、向上させること。

 これらはすべてアクションです。

 さらにその中には、より良い仕事を生み出すための観察する力、創造する力などが必要ですね。
 みんなアクションです。

 

▽アクションの磨き方はひとつ

 いまあげたものは、どのようにすれば手に入るでしょうか。

 知識、情報量でしょうか。公的な免許や資格でしょうか。それとも大学や権威ある場所の所属歴ですか?出自や出身の肩書き?

 いずれも違います。

 アクションは、自分が体ひとつで汗を掻くかどうか、ただその一点です。

 だから誰だってできます。

 それが他のなによりも、仕事で輝く能力となります。

 一番の立役者は、知識や資格よりもそれを活かす実行力なんです。

 つまり肉体労働です。

 

▽こんな時代になってもやっぱりそこ

 なにを持っていても、動かないんじゃ役立たずです。

 いまの苦しい情況や停滞は好転しません。

 良い仕事もつくれません。

 軽視し忘れてしまい、でも実際にはもっとも大きく結果に触れる部分であり最重要な能力が、アクションつまり実行する力ということです。

 それを多くの人が見落としています。

 知識と資格と学歴とネームバリューにエナジーが宿っていると、すっかり思い込んでいます。

 僕はいまこの文章をノートパソコンを使って書いていますが、どれだけ賢いコンピューターが搭載されていても、それを使わなければ生まれるものはありません。

 それをあなた自身に置き換えたならばどうでしょうか。

 持っている情報量や解析能力、学位と権威、華やかな肩書きがあっても、怠け者で仕事を投げやりにする人だったら、決して良いものはつくれませんよね。

 

▽「やればできる」は脳ナシ

 私の経験をひとつ話します。

 ある人が、自分は料理が得意だと自慢しました。美味しいご飯をつくれるのだと。

 食材を上手に使ってアレンジする腕だってあると、自負しています。

 でも結局、その腕を披露して活躍したことはほとんどありません。

 たまにしかご飯をつくらないからです。

 やれば上手だけど、やらない。

 これで仕事現場は、その才能のある人物を高く評価できますか?

 そこが小学校の給食室だったらどうなるでしょう。

 「腕がある」「雑誌でインタビューされた」「有名な三つ星のレストランで働いた経験がある」「難しい資格と称号をいくつも持っている」

 でもご飯をつくらない。

 みんな困っちゃいますよね。

 

 場所を家庭にしましょうか。

 考えてみてください。

 家族みんながそれぞれ忙しく生活していて、でもご飯は食べなくちゃいけないし、誰かがつくらなきゃいけない。

 必要なのは毎日ちゃんとつくることであって、腕の良さではないんです。

 日々の生活でご飯の用意がされないなら、健全な人生がおくれません。

 ではここにおいて、生活が向上する唯一の要素はなんですか?

 行動することですよね。

 家族のために尽くすことができるのは、面倒でも大変でも毎日せっせとご飯を用意することです。

 みんなの役に立てる実能力とは?

 アクションですよね。

 

▽できることよりすることが大事

 実行力は誰でも磨けます。

 そして特別な場所や条件もなく、日常で養うことができます。

 知識があっても技術が高くても、仕事を雑にするんでは、結果は悪く出ます。

 志が低い、不親切、素行不良なども仕事の出来に大きく影響します。

 また行動はマジメでも、気が弱いとか遠慮がち、体力がない、責任を負いたくないといった思考も、腰を重くします。

 もしこういった点があるのならば、自分で鍛えて変えていくべきです。断言して、良い仕事ができません。

 

▽動けることが真に実益のある能力と言える

 知識は当然ながら必要です。

 よく勉強して良い進学をして、権威ある免許や資格を取得してと、まずはそこにエネルギーを注いでいると思います。

 良い仕事をするための材料と技量を備えることはいわば準備であり、その先が本番となります。

 本番では、なにを要求されるでしょうか。

 それは結果です。

 習得した知識と技術を以て、実際に腕を振るうことが良い結果をつくります。

 ビジネスでもプライベートでも、一番必要であり役に立つ能力は、計画力、実行力、改善力です。

 どれもアクションの能力ですね。

 動いてこそ、あなたの素養が発揮されます。

 主体的に動ける人が、真に能力の高い人材なのです。

 

 自分の頭で考えアイディアを出しましょう、積極的に提案しましょう、それを実行可能にするべくよく練りましょう、そして実践しましょう。

 トライして粘り強く続けて、ミスがあれば直し、何度もリニューアルしましょう。

 頭と体にたくさん汗をかいて、ひたすら動くのです。

 プロジェクトのど真ん中で率先して運動量を増やせるのが、必要とされる人材です。

 フットワークよく動ける人ほど、仕事がよく進みます。

 

 世のため人のために、あなただからこそ尽くせる仕事を、どうぞされてください。