梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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早生まれを吹っ飛ばせ

 息子が1歳10ヶ月になった。
 保育園に通い始めて8ヶ月。
 早生まれだから、何かにつけて同級生に遅れを取るとされ、親もある程度そのように覚悟しているが、今のところその様子はない。
 よく顔に傷を付けて帰ってくる。転んだのか引っかかれたのか。
 とても幼い子同士、悪気などなく気にくわないことがあれば体で表現することはたくさんあるだろう。
 我が息子は、見るものなんでも強い興味で近づいていく。
 触って持って振り回して叩いてとやる。
 友達が何かをしていたら、自分も気になって近づいていって一緒になって遊ぼうとするだろう。
 そのときに、先に2歳になっているお友達は、自分の聖域に入ってこられることを嫌がり、「オレもの・私のもの」とするだろう。
 よくある光景だ。
 ただそれはその子の感性。家庭で育まれた独占欲の一種だから、ある子ない子がいる。
 どうやら我が息子は、それとはちょっと別の、自分が楽しめないと物を踏み付けたり蹴飛ばしたりして表現することがあるようだ。
 オレは楽しくないぞと。それが保育園でも出てしまっているのかもしれない。
 まあ「オレの物に触るな」の独占欲はまだないようだ。一人息子だが、全部オレの物という感覚はない。
 お菓子を食べているとき、お父さんお母さんにも自分から分けて「はい」と渡してくれるし、ご飯のときも自分のスプーンで私たちに食べさせてくれようとする。
 それを見れば独占欲は欠片も感じられない。
 これはシンプルに、親の行動にそれがないからである。
 見ていないようで子は見ている。いや感じている。
 同じ屋根の下にいて、互いに意識はしていないが、自然と伝わっているのだと思う。
 気にくわないと物に当たる行動は、大いに反省している。
 私のせいだ。
 あとは踏み付けたりすると親が反応するので、自分の気持ちを伝えるためにわざとアピールでそうしているようにも見える。
 反応すればするほど、こっちの顔を見ながら大げさにやってくる。
 大人の感情にダイレクトに語りかける術を心得ているなんて、たいしたものだ。
 まさしく天才。
 この天才と、また毎日ドタバタ過ごしていこうと思う。
 早生まれなんてなんのその。